佐伯啓思『自由とは何か』―現代リベラリズムの弱点を突く1冊 (1日前)
《要点》◆最初に、自由をめぐる2つのジレンマを指摘したい。1つ目は、1990年代の経済構造改革や、2003年のイラク人質事件で見られた「自己責任論」についてである。自己責任論は、個人が自由を有する限り (...続く)
垣内勇威『BtoBマーケティングの定石』―十数年前に僕が犯した失敗の原因が痛いほど解る (1日前)
《要点》◆マーケティングの理想形は、「顧客視点で顧客に価値を提供できている」状態である。マーケティングの導入には、顧客視点で組織を超える「世直し革命」が必要となる。ツール導入、データ統合、デザイン刷新 (...続く)
小松理虔『新地方論』―こんな地方のまちづくりの物語を待っていた! (1日前)
《要点》◆【観光】昨今の地方観光は、顧客である大都市の方を向いて、「顧客が何をほしがっているか?」ばかりを意識している。地方都市は大都市が思うほどキラキラしていない。観光客には、地方都市で普通の生活を (...続く)
太田裕朗、山本哲也『イノベーションの不確定性原理』―トライアンドエラーを許容する社会が重要 (7日前)
《要点》◆「イノベーションはある環境のなかでさまざまな変化が生じ、それが淘汰され淘汰を生き延びた結果が社会にいきわたることであり、それにより社会全体が大きく変化することである」(p16)◆イノベーショ (...続く)
中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』―「運のいい人」があるなら「運のいい企業」もある? (14日前)
僕は、従来の経営には「伝統的経営」と「アメリカ型イノベーション」という2つのタイプがあると考えています。「伝統的経営」とは、創業者や経営者の強烈な原体験、例えば「誰々がこんなことで苦しんでいるのを見て (...続く)
【論語を経営に活かす】敏にして学を好み、下問を恥じず(公冶長第五15) (14日前)
【書き下し文】子貢問うて曰(い)わく、孔文子、何を以てかこれを文と謂うや。子の曰(のたま)わく、敏にして学を好み、下問を恥じず、是を以てこれを文と謂うなり。【現代語訳】子貢がおたずねした、「孔文子は、 (...続く)
【論語を経営に活かす】由や、勇を好むこと我れに過ぎたり(公冶長第五7) (17日前)
【書き下し文】子の曰(のたま)わく、道行なわれず、桴(いかだ)に乗りて海に浮かばん。我れに従わん者は、其れ由(ゆう)なるか。子路(しろ)これを聞きて喜ぶ。子の曰わく、勇を好むこと我れに過ぎたり。材を取 (...続く)
三浦清美『ロシアの思考回路』―ロシアが「専制―力」を選択する宗教的背景 (19日前)
《要点》◆ロシアという「国」には3つの淵源がある。①キエフ・ルーシ(9世紀に成立した東スラヴ人最初の国家)がコンスタンティノープルからキリスト教を受容したこと。②14~17世紀半ばにかけて、ロシア、ウ (...続く)
平井宏治『経済安全保障リスク』―単純な「親米反中」で日本は生き残れるのか? (23日前)
《要点》◆中国において経済成長は、国民を豊かにするためにあるものではない。すべては戦争準備つまり世界制覇のための作戦であり、軍備増強を目的としている(p41)。◆『超限戦』は、あらゆるものを戦争の手段 (...続く)
ピーター・センゲ『学習する組織』―イノベーションをイノベーションする作法 (25日前)
《要点》◆(「学習する組織」とは、)人々が絶えず、心から望んでいる結果を生み出す能力を拡大させる組織であり、新しい発展的な思考パターンが育まれる組織、共に抱く志が解放される組織、共に学習する方法を人々 (...続く)
山本圭『現代民主主義』―「闘技民主主義」というリアリズムに惹かれる (25日前)
《要点》◆現代の民主主義は、担い手としての市民の規範的な意味を追求しているが、20世紀前半の民主主義論の関心は、市民よりもむしろ大衆を教え導く「指導者」に向けられていた。マックス・ウェーバーは、強大な (...続く)
11回目のコーチングを受けました (25日前)
僕が隔月で受けているコーチング、今回が11回目でした。今年の3月末で、ちょうど社会人になってから20年が経過するというタイミングでしたので、この20年間を振り返るとともに、次の20年の展望を一緒に考え (...続く)
ピーター・ドラッカー『見えざる革命』―「アメリカは初の社会主義国家」だとする衝撃の書 (25日前)
《要点》◆社会主義を労働者による生産手段の所有と定義するならば、アメリカこそ史上初かつ唯一の真の社会主義国である。今日、アメリカの民間企業の被用者は、その私的年金基金を通じて、少なくとも全産業の株式の (...続く)
加藤圭木『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』―朝鮮半島の分断は日本に責任があると知ろう (43日前)
《印象に残った箇所》◆(日韓請求権協定が締結された)1965年の時点では(日本軍「慰安婦」の)被害女性が公式に名乗り出ていないことをふまえても、この協定で日本軍「慰安婦」問題が解決されたとは言えないの (...続く)
10回目のコーチングを受けました (90日前)
僕が隔月で受けているコーチングも、いよいよ10回目を迎えました。《過去のコーチング記録》「初めてプロのコーチングを受けました(コーチングの基本を学ぶ)」「2回目のコーチングを受けました(自分の価値観と (...続く)
岡田彰布『幸せな虎、そらそうよ』―観察し、最善手を打つだけよ(おーん) (92日前)
《印象に残った部分》◆打線を見てよ。3割バッターがいないのだ。これだけでも極めて珍しい現象やと思うけど、それでも得点数はリーグNO.1よ。その要因は「つながり」やと考える。とにかく塁に出る。どんな形で (...続く)
宇野重規『民主主義とは何か』―政治の「分断と対立」は経営学も原因では? (107日前)
《要点》◆民主主義の起源がどこであるかについては論争があるが、古代ギリシアにおいては民主主義の営みが極めて徹底化されていた。公共の場所において、人々が言葉を交わし、多様な議論を批判的に検討した上で決定 (...続く)
ピーター・ドラッカー『乱気流時代の経営』―本書のドラッカーを批評的に読む5つの視点 (111日前)
本書が発表されたのは1980年、ドラッカーが71歳の時です。現在では当たり前になっている先進国と新興国との間の「生産分担」(先進国が製品を企画・設計し、新興国が製品を生産するという役割分担のこと)が主 (...続く)
2023年の振り返り (126日前)
お久しぶりです。2023年もあと少しということで、1年の振り返りをしたいと思います。今年は我が愛する阪神タイガースが38年ぶりの日本一を達成したという喜ばしい出来事を除くと、個人的には「非常にしんどい (...続く)
荒昌史『ネイバーフッドデザイン』―結局、デザインよりも「まずはやってみよう」 (144日前)
《要点》◆ネイバーフッドデザインとは、近くで暮らす人々の間に緩やかなつながりを作ることである。その目的は、「まちに暮らす人々が助け合える関係を作ることで、まちの困りごとや地域課題、ひいては社会環境課題 (...続く)
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