泣きに泣いた夜。 (208日前)
テーブルに置かれた手紙と指輪。 しばらくドキドキが止まず、手に取ることができずにいた。 意を決して恐る恐る手紙を読んでみる。 そこには妻の面影を感じないほどの文字が綴られていた。 あんなに控えめで優 (...続く)
はじまりは、やけに静かで暗い…。 (208日前)
それは40代最後の年の夏の夜のこと。 仕事に追われ、やっと一区切り。 いつものように家で待つ妻にLINEで連絡する。 「今、会社を出たから、〇〇時のバスで帰ります。」 電車に乗ってLINEを確認する (...続く)