東京郊外のお嬢様学校に通う快活な現代っ子のオシャレは、ある日突然帰国した父から再婚相手を紹介されショックを受ける 夏休みに父や再婚相手と軽井沢に行きたくない彼女は、所属する演劇部の合宿先に長年会っていなかった“おばちゃま”の家を提案してしまい、後からおばちゃまに訪問したい旨を手紙で伝え、許可をもらう そして夏休み、オシャレとその仲間達は羽臼屋敷に向かう 7人はおばちゃまに歓迎されるが、その後降り掛かる惨劇の事は予想だにしていなかった。

 

 

 

 

 

 

早いもので大林宜彦監督が逝去されたのが2020年の4月10日。 

 

追悼の意を込めて、再び私の大好きなこの傑作をご紹介します。

 

 

 

こちらは1977年制作の 東宝映画 日本 です (88分)

 

 

 

 

 

 

劇場公開当時 私は小学生で、友達と観に行きました この他にも「八つ墓村」 や 

 

「女王蜂」等も、何人かで連れ添って観に行ったものであります (「スターウォー

 

ズ」 なんかも行ったな~) 

 

 

 

 

 

 

これは当時 百恵ちゃんの 「泥だらけの純情」 が同時上映だったのですが、そちらは

 

全く憶えておりません 観たはずなのですがね で、この 「HOUSE」 であります

 

が、小学生だった私からすれば、もうそれはただの怖いホラー映画 を観ている訳で、

 

メチャメチャ怖かったのであります。

 

そのくせ記憶に残っているのは、何故か怖い映画なのにやたらとPOPで斬新で美し

 

い映像ばかりが脳裏に焼き付いているのでした。

 

 

 

 

 

 

今作は 大林宜彦監督のデビュー作で、数々のCM (チャールズブロンソンのう~んマ

 

ンダム!等) を作っていたのですが、東宝のお偉いさんから声が掛かり、(当時日本

 

映画は低迷期でした) 洋画でヒットしていた「ジョーズ」 みたいな映画を作ってほし

 

いと頼まれ、映画界意外の人間が大手映画会社で作品を作るのは異例中の異例だった

 

ようです。 

 

 

 

 

 

 

向うはサメ なら、こちらは 家が人間を食べちゃうというのは?と提案し

 

た所、そのまま企画が通り制作されたようです  それもあってか、CMで培った 技術

 

と遊び心、独特な特殊効果や編集方法によって独特の 大林ワールド がこの1本で形成

 

される事になったのでございます。

 

 

 

 

 

 

この作品が今日の 「J ホラームービー」や「アイドル+ホラー」映画の元祖とも呼ば

 

れている本作。 夏休み父親と旅行に行く予定だった オシャレ (他の子もあだ名で呼

 

ばれています) でしたが、再婚相手も同伴すると言われ、彼女はそれを嫌がり 疎遠

 

だった 母方のおばちゃまの御屋敷に演劇部の合宿を兼ねて女子7人で行く事にします

 

 

 

 

 

他の6人は ファンタ(ファンタジー好き)、ガリ(がり勉)、クンフー(カンフー

 

が得意)、マック(食べる事が好きで胃のストマックから)、スイート(優しい乙

 

女チックな子)、メロディー(ピアノが得意) とお互いにあだ名で呼んでいます)

 

人里離れた一軒家、おばちゃまに優しく迎え入れてもらいますが、何か不思議な空気

 

感、そんな時一人、また一人と姿が見えなくなってゆくのでありました、、、滝汗

 

 

 

 

 

 

この作品ホラーではありますが、エグさは全くありません  むしろこの歳で見るとかな

 

りPOPで良い意味でキッチュです それを強調しているのがオプティカルの合成で

 

あり、今どきのCGでは出せない ハンドメイド 感が気持ち良い+斬新でCMで培った

 

センスが爆発しております ドンッ

 

 

 

 

 

 

ストーリー自体は非常にシンプルかつ、意味不明だったりもするのですが、とりあえ

 

ず皆、HOUSE に飲み込まれてしまうのでありました べーーっ 

 

エンドクレジットは後の 「時をかける少女」 を彷彿とさせる 遊び心が既に顔をのぞ

 

かせていますし、ちょこっとしたサービスのヌードシーンもあったりする時代感。

 

 

 

 

 

 

大林宜彦監督のエッセンスが、デビュー作にしてこの作品に全て凝縮されております 

 

この後に 「転校生」 「時をかける少女」 「さびしんぼう」 と、尾道三部作を撮って

 

いくことになりますが、作中 所々「HOUSE」 のセンスが顔を出す監督さんであり

 

ました。 

 

 

 

 

 

小学生の時に観て、これだけ脳裏に焼き付く映画をメジャーの会社で製作

 

した凄さと、これによってその後の 自主制作をしていた 8mm少年達に希望を与えた

 

作品として記念碑的な作品と功績を残した本作なのであります。出演は 池上季実子

 

大場久美子、神保美喜、鰐淵晴子、尾崎紀世彦、小林亜星、南田洋子、三浦友和 

 

 

 

 

 

 

そして駅のシーンでは、あのゴダイゴ もチラッと出演されています。 メジャーでこ

 

れほど カルトでキッチュ な映画も珍しいと思いますので是非とも ビックリマーク ご覧になってみ

 

て下さいませです 目

 

といったところで、ではまた次回ですよ~! パー

                                             A  MOVIE 哀悼 キラキラ

 

 

 

 

 

 

 

ゴダイゴによるテーマ曲で動画を作ってみました、宜しければ聴いて下さい。 音譜