2022年4月3日日曜日

知覚のみならず、言語、共感、 想起、想像、夢などの心理現象は、それぞれ異なる心的事象ではなく、外界に対する単なる反応では なく、シミュレーションという一つの普遍的な過程によって記述で きる。 (リサ・フェルドマン・バレット(1963-))

シミュレーションとしての心的現象

知覚のみならず、言語、共感、 想起、想像、夢などの心理現象は、それぞれ異なる心的事象ではなく、外界に対する単なる反応では なく、シミュレーションという一つの普遍的な過程によって記述で きる。 (リサ・フェルドマン・バレット(1963-))


「科学的証拠に基づいて、私たちが見る、聞く、触る、かぐものは、たいていは外界に対する反応では なく、それに関するシミュレーションであることが明らかにされたのだ。先見の明のある科学者は、 シミュレーションを知覚のみならず、言語、共感、 想起、想像、夢などの心理現象を理解するための 一般的なメカニズムと見なすようになった。(少なくとも欧米人の常識的な考えでは、思考と知覚と夢 はそれぞれ異なる心的事象だと思われる。だがそれらはすべて、一つの普遍的な過程によって記述で きる。 シミュレーションは、あらゆる心的活動の基本をなし、脳がどのように情動を生成するのかと いう謎を解くカギでもある。」

(リサ・フェルドマン・バレット(1963-),『情動はこうしてつくられる』,第2章 情動は構築される,p.58,紀伊國屋書店 ,2019,高橋洋(訳))

情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論 [ リサ・フェルドマン・バレット ]






リサ・フェルドマン・
バレット(1963-)



人気の記事(週間)

人気の記事(月間)

人気の記事(年間)

人気の記事(全期間)

ランキング

ランキング


哲学・思想ランキング



FC2