・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをすることも!?
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 実は2022年7月1日から、再びひっそりとブログを更新中(再開というほどのモノではありません)。

 Twitterのツブヤキはストーリー性に欠けるので「ブログで再構成・補足してみよう」という趣旨。

 以前のように千日回峰行的に毎日更新するつもりはないのですが、ブログがどんなカタチで進化?あるいは退化?するのか・・・模索をしながら「そこそこ」続けてみたいと思っています(2022年7月12日記)

 ですから・・・休むこともあるでしょうし、超超超超簡易更新になることもあるでしょうし、殴り書き(ほとんどメモ)の場合もあるでしょうし・・・あまり期待しないでくださいね。(2023年1月31日記)




 ニュースもワイドショーも台風2号による大雨モード。

 TV画面には時々 警報や線状降水帯情報の発表状況がスーパーされています。

 そんな中・・・Kasayan的に気になっているのは、TV画面上の「見ればわかる」ことばかり話す気象予報士が多いということ。

 TV画面に表示されている「情報から何が言えるのか」をコメントしている予報士がほとんどいないことに驚かされます。

 さらに、「気象庁HP説明士」さんや「キキクル使い方説明士」さんが増えたこと。

 もちろん説明することはイイことですけど、気象解説より多くの時間を割いていること(人によってはそればっかり)にガッカリさせられます。

 ・・・・なんて老害コメントはこのくらいにして・・・

 まずは、気象レーダーを使って、昨日(1日)からの雨の様子や雨雲の構造をチェック。



 台風本体の雨雲、梅雨前線南側の雨雲、梅雨前線本体の雨雲、梅雨前線北側の雨雲・・・

 さらに暖湿気が山岳にぶつかって発達する雨雲、地形の影響で風が収束して発達する雨雲・・・

 こんな様子を見ていると、「台風の暖かく湿った空気が前線に流れ込んで」「梅雨前線が刺激されて」だけで解説したと言えるわけがありませんよね??

 続いて・・・アニメじゃせわしないので、02日04時30分の「空模様の概要」を静止画で。

レーダー全国直近230602
(図をクリックすると拡大します)

 あくまでKasayanが検討した残骸ですけど・・

 性質の異なる(乾・湿)偏西風と関連して梅雨前線が停滞、活発化していることが分かります。

 ただ「梅雨前線が活発化して」と言われるけれど、梅雨前線の北側・南側でも局地的な大雨に。

 「レーダーをコマメにチェックして」と言い放つだけじゃなくて注目したいチェックポイントを教えて欲しいと思いませんか?

レーダー西東日本直近改230602
(図をクリックすると拡大します)


 ゴチャゴチャ描き込んじゃいましたけど、地形や偏西風をイメージしながら、自分の頭の上と周辺を細かくチェックすると、使えるカタチで雨雲の動きを把握する参考資料になればいいのですけど。





 それでは今後の空模様。

 もはや実況重視で目先数時間の危険を回避することが重要になっているわけですけど・・・

 ある程度、実況把握するうえで知っておいたほうがイイこともあります。

 ただ、注目すべき事項をすべての時間帯でまとめ上げるのは、ジジイ予報士一人では無理。

 そこで代表的な状況・・・気象庁MSMモデルが計算した18時の空模様をザックリとまとめておきました。

MSM18時高度別収束線など230602
(図をクリックすると拡大します)

 これは気象庁MSMモデル(初期値03時)を使って、地上風収束線・上空約1500m風収束線・3000m風収束線・5500m偏西風強風帯などを落書きをしたもの。

 線状降水帯がどんな場所で発生?どんな場所で活発化?

 気象レーダーやウィンドプロファイラ等 実況データを見ながら目先の事象を考えるための資料になれば幸いです。

MSM集合18時230602
(図をクリックすると拡大します)

 こちらはすべての描き込みを地上流線上に重ね合わせたもの。

 単純にまとめてしまえば「暖湿・暖乾偏西風の収束域の背の高い収束線に沿った降水帯が、上空の気圧の谷(偏西風南側蛇行域)前面で活発化」という構造。

 上昇気流を強める地形(山岳強制上昇・水道収束・海峡収束)も考慮しながら考えていただければ幸いです。

 ということで・・・今日はこれで力尽きたので・・・
 皆様の無事を祈っています。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): https://apps.ecmwf.int/webapps/opencharts

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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