せっかくVMwareを入れたのですから、
Ubuntu 23.04をインストールして、VOICEVOXが動作するか試してみました。
【結果】
インスールした直後は正常に動作するも、VMware上のUbuntu 23.04を再起動したら起動せず。
表示画面をよく見ると、kernel panicで停止していました。
よくよく、インストール時の状況を見てみたところ、カーネル6.2系のinitramfs(Initial RAM File System)に対してしっかりと触っており、何かしら処置を施していたように見受けられました。
その結果として、Ubuntu23.04(カーネル6.2系)がKernel panicを起こして、起動しなかったようです。
そこで、VMware上にUbuntu 22.04LTSをインストールさせて、VOICEVOXをインストールさせてみましたが(GPUを使用せずのものをインストール)、正常に起動し、安定して動いています
【参考】initramfsの役割について
そもそもinitramfsの役割とはなにか、ざっくりと纏めてみました。
1. 仮想アドレスのマップ
initramfsは、ブートローダから受け取った物理アドレスに対応する仮想アドレスをマップする役割を果たします。物理アドレスは、実際のメモリ上の位置を指すものであり、仮想アドレスはプロセスがアクセスするために使用する論理的なアドレスです。initramfsは、物理アドレスと仮想アドレスの対応関係を確立することで、後続の処理で正確にメモリにアクセスできるようにします。
2. initramfsの展開とrootfsの作成:
ブートローダはRAM上にinitramfsを配置します。initramfsは、圧縮されたイメージファイルであり、一般的には初期のルートファイルシステム(rootfs)として使用されます。initramfsは、ブートローダによって展開され、rootfsが作成されます。rootfsは、実際のルートファイルシステムとしてマウントされ、システムの起動に必要な基本的なファイルやディレクトリが含まれます。
3. initの実行
rootfs上のinitプログラムが実行されます。initはLinuxシステムの最初のプロセスであり、システムの初期化と他のプロセスの起動を管理します。initプログラムは、システムの設定やサービスの起動など、システムの正常な動作に必要な初期化タスクを実行します。initramfsに含まれるinitプログラムは、システムのブートプロセスを開始し、その後のシステムの起動に関与します。
つまりinitramfsは、Linuxカーネルの初期段階で、物理アドレスと仮想アドレスのマッピング、rootfsの作成、initの実行を行う役割を担っています。今回のUbuntu 23.04で、どこに問題があったのかはログを消してしまったことにより、詳細はわかりませんが、いずれにしてもUbuntu
23.04上では、OSの起動にも支障が出たという結果となりました。
【おことわり】
本事象は、あくまでも私個人のUbuntu MATE 22.04LTS上のVMware環境下で動作させたUbuntu 23.04での結果についてのみのことで、必ずしも全てのUbuntu 23.04の環境で同じ事象が発生するとは限らないことを明言させていただきます。
VOICEVOXダウンロード時の選択
neofetchで取得したUbuntu 22.04LTS情報
そして、VOICEVOXの起動
テキストを音声出力してくれるので、ニュースや在宅での仕事中に必要な情報を聞きながら、
別の作業ができるので、とても重宝しています