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「いつもなにか起きてから説明して謝罪するの繰り返しだ」 汚染水を無断で排水  東京電力福島第1原発事故

2014-09-14 18:40:23 | 東日本大震災

>住民からは「いつもなにか起きてから説明して謝罪するの繰り返しだ」

>「ほかの場所に持って行けないものをなぜ安全と言うことができるのか」などと批判が相次いだ。


>「問題なく安全だというなら多摩川(山梨、東京・神奈川)とか自分の家の近くの川に持っていって流せばいいんじゃないのか。いつも後になって説明するなんて住民をばかにしている」




MSN産経ニュース   2014年9月13日(土)12:33


「多摩川に捨てればいい」…汚染水を無断で排水、飯舘住民抗議

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140913513.html


 「問題なく安全だというなら多摩川(山梨、東京・神奈川)とか自分の家の近くの川に持っていって流せばいいんじゃないのか。いつも後になって説明するなんて住民をばかにしている」


 東京電力福島第1原発事故の被害で全村避難が続いている福島県飯舘村の帰還困難区域「長泥地区」の住民らが、除染作業をめぐって環境省への怒りを爆発させた。


 ■近隣にも下流住民にも事前の説明せず


 問題は、8月に長泥地区の墓地の除染作業で出た廃棄物を置いていた「仮仮置き場」の撤去作業で起きた。「フレコンバッグ」と呼ばれる除染廃棄物を入れた黒い袋を移動させる際にしみ出た放射性物質を含む廃水を村や住民に事前に説明なく近くの比曽川に流していたのだ。住民らが仮仮置き場からホースのようなものを通して川に勢いよく流れる廃水を発見し、不審に思って連絡したことがきっかけで発覚した。


 環境省福島環境再生事務所によると、廃水は濾過(ろか)して測定し基準値以下であることを確認して放流していたという。本来ならタンクや集水マスから側溝を通して排水するものを直接川に流していた。基準値は「放射性物質汚染対策特別措置法」を基にしたというが、除染廃棄物から出た廃水については特措法でも明確に定められていない。そのため、住民への報告なども義務づけられておらず、説明は行われなかった。


 ■環境事務所が説明会で謝罪


 同事務所は7日、避難中の長泥地区の住民への説明と謝罪を行ったが、疑問や怒りの声が上がった。住民からは「いつもなにか起きてから説明して謝罪するの繰り返しだ」「ほかの場所に持って行けないものをなぜ安全と言うことができるのか」などと批判が相次いだ。


 対応した職員は「その通りでございます。申し訳ありません。しかし、現実的なことを考えるとその地域での処理をしていただくしかないので理解していただきたい」と謝罪を繰り返した。


 同事務所によると、こうした仮仮置き場の解体作業は初めてだったという。県内では除染作業が急ピッチで進められており、今後も仮仮置き場の解体などに伴う排水が頻繁に行われるようになるとみられる。とくに帰還困難区域など、住民がいない地域での除染作業には監視の目がない。今回は偶然にもパトロールをしている見回り隊の住民が発見したことから発覚した。住民から「住民から指摘されなければ、なにも言わないつもりだったのか」と批判が出た。


 また、地元の飯舘村だけではなく下流の南相馬市の住民らにも知らせておらず、放射性物質を含む廃水の処理がひっそりと行われていた。


 説明会では、これまでに何度も問題が発覚した後に後付けの説明と謝罪がされていることに対する批判が相次いだ。住民の一人は「謝るだけでいいんだから簡単だよなあ」とあきれていた。


 ■「地区で処理するしかない」


 長泥地区の鴫原良友区長は環境省のこうした姿勢を批判しながらも、結局はどこにも持っていくことができず、地元で受け入れるしかないと住民らに理解を求めた。「できることなら他のところへ持っていってもらいたいが、長泥地区の除染で出た廃水なので長泥地区で処理するしかないのは理解せざるを得ない」とした上で、「問題が起きても後から説明して謝るだけならまたこういうことが繰り返される」と話した。


 同事務所は「今後は住民に不安を抱かせないよう事前に説明するようにしたい」としている。


 今回だけの出来事ではなく積もり積もった不信感はぬぐい去ることはできない。先週、自宅の除染を行う除染作業員の思いを記事にしたばかりだったのでなんともやるせない気持ちになった。(大渡美咲)





    
 

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