愛知県東海市 「介護認定不備」


 父の介護事故での死から 11年・・・

今度は、母を亡くすところでした。いや、もういないかも・・・




新型コロナがパンデミックを起こした2020年春

母の介護認定に対する調査員が来た。



母は、20年前 父の介護の影響で 両脚のひざの軟骨をすり減らし

人工関節の手術を行った、9時間ほどかかる大手術だった。

その後 無事に退院し 身体障害者3級となり、介護認定を受け要介護2となった。



その後、毎年介護認定を行ってきた。

そして2020年春、また更新の時期が来た。

前回は「要介護2」であった。

85歳になる母の体調は悪くなることはあっても良くはならない状態であった。

母の介護認定に対する調査員が私に電話をしてきた。

私が同席しないと調査しないと言う。

こんな風に言われたのは初めてであった。

言われなくても、ここ数年は同席していた。


調査員は当日、私にばかり質問をして 肝心の母には質問しないのである。

介護を必要とする本人を見て、観察するのが筋ではなかろうか?

不安を感じながら、介護認定を待っていたら



「要支援2」 「症状が安定しているため次回更新は36か月後」


「介護」から「支援」、毎年更新から次回3年後・・・

85歳の母には、3年後は あまりに長い。

どう見ても「要介護」である。



再認定をしょうとしたが、11年前の父の介護事故の件がある。

東海市役所や知多北部広域連合へ何回も足を運んだが、たらい回しで誰一人相手にしてもらえなかった。

誰一人、介護事故には触れなかった。見捨てられた想いであった。

あの時の苦悩は、私も母も忘れられない・・・












そんな過去があるから、今回も見捨てられた感じしかなかった。

たぶん正解だろう、せいぜい更新期間を通常通り1年に戻すぐらいだろう。


そして今年の夏、母は倒れた。

救急車で病院に運ばれた、コロナ渦であり受け入れてくれる病院は無かった。

なんとか受け入れてもらえる病院があり入院した。


入院して2カ月以上経つが、一度も面会できない。



入院と同時に介護認定が動き出した。

今日結果の通知が送られてきた。

【要介護5】であった。


ごめん、おふくろ・・・私のミスだ。

こんなになるまで放置していた私の責任である。


責任は取る、死も覚悟している。

もうとっくに失った命である。

母が亡くなったら、母の遺骨を父の墓に埋葬したら私の仕事は終了である。


あの世で待つ。