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【コーチング・アジャイル】問いの取っ掛かり

グループワークで喋ってもらうための取っ掛かりになる問いとは?

初対面同士が集まるグループワーク

先日行ったシン・アジャイルのイベントについて運営メンバーでのふりかえりを実施しました。

先日の記事にも書きましたが、イベントに参加していただいた方にはZOOMのブレイクアウトルーム機能でルームを分け、その中で予め運営側で用意した4つのテーマに対して投票して決めた1つのテーマでディスカッションをしていく流れにしていました。

どのルームでも課題だったのは「どうすれば話始めてくれるのか?」「どうすればみんなが話すようになるのか?」というディスカッションの取っ掛かりのところと、その後の話の盛り上がりのところです。

ルームに入って自己紹介はそこそこに、じゃあ始めてください!となっても、なかなか最初に話し出せる人はそこまで多くないです。

そこである程度、運営側で取っ掛かりになる問いを用意し、なかなかディスカッションが始まらなければ、それを投げかけて展開を進めていくように予め運営の中で決めておきました。

具体から抽象か?それとも抽象から入るか?

取っ掛かりになりそうな問いのリストを作ってくれた方は、具体的なサイズの問いから、抽象度の高い問いまで一通り用意してくれていました。
その方の考えとしては、まず具体的な問いから投げ、徐々に抽象度を上げていくことで話を拡げていく作戦だったそうです。

運営側のファシリテーターの拠り所となったので用意していただいて助かったのですが、実際のルームのディスカッションではなかなか活用しきれなかった印象でした。

今回集まった人をルームに分けたのですが、基本的にはお互いに初対面です。その初対面同士でいきなり具体的な問いかけをされて、掘り下げて話せるかといったらなかなか難しいようでした。

私の行っているルームの他のルームの状況も聞いたのですが、あるルームのファシリテーターの方は最初の取っ掛かりを抽象度の高いものにしたそうです。

例えば、
「何故、今日のイベントに参加したのですか?」
「何故、このテーマを選んだのですか?」
というかなりざっくりで曖昧な問いかけです。

取っ掛かりは抽象度高い方がよさそう

抽象度の高いざっくりした問いかけをすると、詳細な問いかけをされていないので人間はどこを切り口にして話せばよいか分からなくなります。しかし、人間は問われると考える生き物なので、抽象度の高い質問であっても自分なりに考えを巡らせて、それなりに話を切り出してくれたりします。

ちょっとキョトンをするような、ん?何を聞かれているのか?と思われるような問いかけの方が変なバイアスもかけずに思ったことを切り出してくれますし、もしよく分からないとなったときに再度問いかけてくれれば、またそこから会話が生まれ、新たな問いが出てきて展開されていくものです。

初対面同士のフラットでオープンな場であるからこそ、(もちろん否定したり嫌な思いをさせないようなグランドルールは守りつつ)思い切って大きなチャンクで投げかけてみて、それをみんなでかみ砕いていくというプロセスを愉しみながら、ディスカッションを深めていくのが良さそうだなと感じました。

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