心臓に悪い2月29日を抜けて、庭のアスパラガスとネモフィラを眺める3月

昨日、税務署から携帯に着信があった。その着信に気付いたのはすでに夜になってからで、折り返し連絡できなかった。確定申告は先週すでにオンラインで済ませていて、今年は別送の書類が必要だったのでそれも郵送済みだった。何か不備があったのか、それとも……「税務署から電話」というのは自分のようなフリーランス稼業には大変心臓に悪い出来事である。何とも不気味な心配を抱えながら布団に入るしかなかった。さらに昨日は昼から夕方にかけてけっこう強い地震が何度かあって、そのたびにどきっとさせられた。4年に一度だけ訪れる2月29日は、どうにも心臓によろしくない一日だった。

3月に入った今朝も、強めの地震で少し早めに起こされた。朝一番に税務署に電話を入れたら、昨日の電話の件は、別送の書類が入れ違いに届いたことで解決していて、問題なく還付金の手続きに入りますとのこと。ああ、よかった……こちらから折り返し電話するまでもなく昨日の用件は自然消滅、何事もなく済んだのだ。心底ほっとした。

写真は庭のアスパラガスの新芽。3月最初の日は、地震と雨の朝から穏やかに晴れた昼間になった。もうすぐ春なのだなあ。写真撮ったときは気付かなかったけどネモフィラの葉も出ている。アスパラガスの左側で手を延ばしているように見える葉である。アスパラガスもネモフィラも、3年前の4月にこの家に入居して初めて買った苗に由来する。アスパラガスは、植えたばかりのときは極細だったのが、しっかり根付いて大きく成長、春になればこんなに太い新芽を出すようになった。ネモフィラは、春にぱっと青い花を咲かせて楽しませてくれた後、夏にはすっかり枯れて姿を消してしまうけど、また春になればこぼれ種から自然に発芽してくる。こうやって、この庭にも年々のシーズンサイクルができているのだ。

去年の園芸は、7月以降は猛暑でまったくうまくいかなかった。そこに加えて水害があって完全にやる気を喪失してしまい、園芸記事を更新する気にもなれなかったけど、冬を経て春が訪れればこうやって今年の希望を持たせてくれる。それなのに、この庭とは間もなくお別れなのである。あと2週間足らずでこの家を退去して、また寒冷地に戻るのだ(旧居とは別の家)。3年前まで暮らしていた旧居の庭とも、アスパラガスが収穫どきになった頃にお別れだった。こんなさよならばかりの暮らしは、もうこれで終わりにする。長く暮らすことになる新しい庭にも、アスパラガスはまた必ず植えよう。


3年前の4月、植えたばかりの極細アスパラガス

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