訳詞:George Harrison「Behind That Locked Door」

今年もジョージの生まれた2月がやって来て、今日は春一番の風が激しく吹いている。ジョージの2月なのに、またブログが書けないモードになってきた。やるべき大きなことが目の前にたくさんあって、自分の調子は必ずしも万全ではなく、恐怖感に少しずつじりじりと追い詰められている。そんな不安がっている暇があれば一つひとつこなしていくしかないのだが、ひとときでもジョージの世界に触れたくなり、「Behind That Locked Door」のことを思い出した。ジョージの命日にまつわる個人的な思い出もあって、とても大切な曲である。だから訳詞を書いてみた。1968年のジョージが、親しくなったばかりの内気な友達、ボブ・ディランのことを思って書いたという曲である。今日はこれからこの曲にずっとそばにいてもらって、自分の心を取り戻したい。

どうしてまだ泣いているの
苦しみのときは終わったんだ
流した涙のことはどうか忘れて
僕にその涙を拭わせて
君が授かった愛は
世界が待ち焦がれているもの
だから隠してきた気持ちを解放してあげて どうか どうか
その固く閉ざされたドアから

今こそ微笑みを取り戻すとき
ほかにすべきことなんかない
このひとときだけでも
僕は君と一緒にいるよ
教えてくれたいろいろなお話は
君が実際に見てきたことだってわかる
だからもっと心の内を聞かせてほしい どうか どうか
その固く閉ざされたドアを開けて

そして もし僕の愛が去って行くのなら
僕が金持ちだろうが貧しかろうが
ここに来て 僕の心も解放してほしい どうか どうか
あの固く閉ざされたドアから


ペダル・スティールのピート・ドレイクは、ディランとは1967年の「John Wesley Harding」からの付き合いで、ディランがジョージにドレイクの電話番号を教えたことが本作参加のきっかけになったという。

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