墨染桜の由来をもつ京都深草の墨染寺

墨染寺

墨染寺は、京都府京都市にある日蓮宗の寺院です。もとは貞観年間に建立された貞観寺の旧蹟で、山号は深草山です。境内はこじんまりとしていますが、多くの桜の木が植えられ、四代目墨染桜もあります。

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墨染寺のアクセスと駐車場

墨染寺の住所は、京都市伏見区墨染町741です。
拝観時間は7:00から17:00までで、拝観料はなく無料で境内を散策できます。
公共交通機関でのアクセスは、京阪本線「墨染駅」から西へ徒歩3分ほどです。
マイカーの場合は、名神高速道路「京都南IC」から10分程度、境内の奥に駐車場があります。

墨染寺の由緒

墨染寺の御由緒について、門前の駒札には次のように書かれています。

墨染寺
山号を深草山と号する日蓮宗の寺院である。

もとは清和天皇の貞観十六年(八七四)に建立された貞観寺の旧蹟で、その後次第に衰微していったが、天正年間(十六世紀後半)、増長院日秀上人が豊臣秀吉公の知遇を得、また秀吉公の姉 瑞龍尼公の篤い帰依を受けた事により、此の地を日蓮宗の寺として再興する事を許され、墨染寺として再興させた。
境内には、墨染の地名の由来となった墨染桜が植えられている。この桜の由来は平安時代まで遡り、時の太政大臣藤原昭宣公が葬られた際、その死を嘆き悲しんだ歌人上野岑雄が「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」と詠んだところ、当地に咲いていた桜が喪に服するかのように墨染に咲いたと云われる。

この墨染桜によって、当寺は地域の人々から「墨染寺」の通称で親しまれている。 見頃は四月中旬前後。
本堂の本尊勧請形式は「一塔両尊四士」。また、 本堂横の鬼子母神堂には、伝教大師御作と伝わる安産成就・子育成就の子安愛敬鬼子母神像が 安置されており、地域の人々をはじめ広く信仰を集めている。
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