地獄の釜茹での身代わりとなり人々を救うという釜敷地蔵尊

釜敷地蔵尊

釜敷地蔵尊は、京都府京都市伏見区の勝念寺の境内にある地蔵尊です。戦国時代、織田信長から勝念寺の開山である貞安上人に賜ったと伝えられています。
この釜敷地蔵尊は、地獄で釜茹でにされて苦しんでいる人の身代わりとしてみずから煮えたぎる釜の中に入る、いわゆる代受苦の地蔵尊として知られ、「かましきさん」の呼び名で江戸時代から信仰を集めています。

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釜敷地蔵尊のアクセス方法

釜敷地蔵尊は、京都市伏見区石屋町521の勝念寺境内にあります。
公共交通機関を使う場合、京阪本線丹波橋駅から徒歩3分ほどです。
マイカーやレンタカーの場合、第二京阪道路城南宮インターから車で5分です。

勝念寺と伏見義民柴屋伊兵衛

勝念寺は、伏見義民の柴屋伊兵衛の墓所がある寺としても知られています。
境内裏側の墓地内には、死を覚悟した柴屋伊兵衛が生前に用意していた先祖や父母の墓石が建っています。
伏見義民は、江戸時代に京都所司代の小堀氏の圧政や政治の腐敗に憤慨し、江戸で幕府に直訴をした柴屋伊兵衛や文殊九助をはじめとする伏見の町民たちのことで、全員が獄死または病死しています。